2013年1月29日火曜日

理解することで新しい発見も

前回 doremi は、「法令制限」の都市計画法が特に苦手だったと書きました。身近ではない法律だったからです。

都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(マスタープラン) ってどんなもの?


マスタープランなんて、参考書読んでも全然イメージできませんでした。
でも今は、そのへんの参考書よりやさしく説明してくれるのが、市役所、区役所などのホームページですね。

「都市の健全な発展と秩序ある整備を図るため、土地利用のあり方や道路・公園等の都市施設の整備、市街地開発事業に関する計画などを定め、都市の将来像を描き出すプラン」のこと。

将来像を描き出すプラン」というフレーズは、千葉市のホームページから引用しました。「整備、開発及び保全の方針」より、 doremi には しっくりきます。それで拝借しました。

まず都道府県が、そこの都市計画区域のプラン(マスタープラン=整備、開発及び保全の方針=将来像を描き出すプラン)を定めるのが、話の始まりです。

そしてそのプランが定まると、一般の人の「縦覧」に供します。民主主義社会ですから、お上が秘密にしておくことなどできません。

ところで doremi には、今でも引っかかる言葉が出てきます。それは「縦覧

そういえば、過去問にも出てきますね。
(例)
公衆の縦覧に供された都市計画の案について、関係市町村の住民及び利害関係人は、都市計画の案の公告の日から2週間の縦覧期間の満了の日までに、意見書を提出することができる。[平成9年度/1997年度/問17(2)](正しい肢です)

聞き慣れない言葉、「縦覧」の意味


自由に見ること。思うままに見てまわること(デジタル大辞泉より)。
また、宅建倶楽部にある法律学辞典によると、行政上の書類を一般的に自由に見せる制度があるときにこれを見ること、法文上は「縦覧に供する」と表現される、となっています。

なんか、上から目線の言葉だなぁ。
英語では public inspection といいます。public がついてますね。
「縦覧に供する」となると make … available for public inspection
英語の表現は、上から目線を感じません。

同じような意味で使う「閲覧」とは


この言葉も過去問にしばしば出てきます。
(例)
宅地建物取引業者は、その事務所ごとに従業者名簿を備え、取引の関係者から請求があったときは、当該名簿をその者の閲覧に供しなければならないが、当該名簿を事務所のパソコンのハードディスクに記録し、ディスプレイの画面に表示する方法で閲覧に供することもできる。[平成19年度/2007年度/問45(2)](正しい肢です)

調べたところ、法律学辞典には「閲覧」という言葉でなく、「閲覧請求」という言葉でしか載っていませんでした。
意味は、行政機関に対して、その保有する文書その他の物件を閲覧させるよう求めること。

そこで、デジタル大辞泉で調べると、閲覧とは、書物・新聞・書類・ウェブページなどの内容を調べながら読むこと、でした。

wikipediaによると、閲覧とは、図書館関連の用語で、利用者が資料を館外に持ち出さずに見ることを言う。また、近年では、インターネットの用語として、ウェブブラウザを用いてウェブページを見ることを閲覧と言い、その回数をページビューという。

なるほど、閲覧は法律用語ではないから法律学辞典に載っていなかったということですね。
英語の表現では、inspection だけだと思います。

「閲覧」と「縦覧」の違い


この二つの言葉は「縦覧に供する」と「閲覧請求」という言葉で比べると、違いがはっきりします。

◎「縦覧に供する」の主語は、お上
◎「閲覧請求」の主語は、一般の人

  お上 ----「縦覧に供する→→ 一般の人  

  お上 ←←閲覧請求」  ----- 一般の人


英語の表現が上から目線がなくて、文字通りの民主主義です。
日本の法律用語は、上から目線が多いような感じがします。
ちょっとした発見でした。


都市計画法を含む「法令制限なんか丸暗記科目だ!」と教える予備校や講師が多いです。

丸暗記できれば大したものです。
そんなこと無理と感じている皆さまは、参考にしてくださいね。